外遊びが楽しいシーズンが訪れました。大田区には子連れで遊びに行くと楽しい個性的な公園があると聞いたことがあり、この機会に訪れてみることに。
タイヤだらけの「タイヤ公園」は、大人の目から見てもユニークな遊具がいっぱいで大田区ではかなり人気のスポット。「ガラクタ公園」は、その独特なネーミングが気になるところ。電車や機関車、飛行機などに乗って遊べる遊具が子どもだけではなく大人の遊び心をくすぐります。
2歳のたいちゃん、そのお父さん・お母さんと一緒に京急線「雑色(ぞうしき)」駅を出発して、大田区で人気の公園巡りをして遊んできました!
「西六郷公園」、通称「タイヤ公園」は、大田区の有名スポットとしてテレビやネットで取り上げられているのを見たことがあり、とても気になっていました。
雑色商店街を進み、線路に沿って右に曲がると、細い道が。意識しないと見逃してしまうような道ですが、地域の方々は日常的に利用しているのか、意外にも人通りが多くて驚きました!
細い道を抜けて少し歩くと、目の前に黒色の怪獣が2体現れました…!! ここが、噂のタイヤ公園に間違いなさそうで
きれいに整備された花壇、道を挟んですぐそばを通る電車、タイヤでできた怪獣のコントラストがユニーク! 大人になってから公園を訪れてワクワクした経験はあまりなかったのですが、「タイヤ公園!? ここでどんな遊びが楽しめるんだろう」と、とても興味がわきました。
「タイヤ公園」というだけあって、公園内は辺り一面タイヤ、タイヤ、タイヤだらけ~!
こんなにたくさんのタイヤを一度に見たのは初めてですし、タイヤを触ったりタイヤで遊んだりしたこともこれまでほとんどありません。
タイヤを上手く取り入れた独創的な遊具がいくつもありました。
2歳のたいちゃんがまず目をつけたのは、半円のタイヤの上を歩いて進む遊具です。
私もチャレンジしてみようとしたところ、タイヤがぺこーんと沈んでしまって上手く歩けませんでした……。タイヤ遊びは、身軽な子どもにこそちょうどいいのだと思います。
やっぱりつい目がいってしまうのは、タイヤの怪獣です。近づいてみると、歯や目がついていて、優しい表情をしていることがわかります。
タイヤ公園のようにシンボルのある公園なら、記念撮影も楽しめます。ローアングルから撮ると迫力が増して見えるのでおすすめ!
怪獣のしっぽは、トンネルになっていました!
前日は雨が降っていたので、トンネルの周りは少しぬかるんでいるところもありましたが、子どもたちはそんなのお構いなし! タイヤの遊具を前に夢中で遊ぶ姿がありました。
たいちゃんも、上手にトンネルをくぐってニッコニコ。頭上の網にぶら下がってみるなど、身体を目一杯使って楽しんでいる様子でした。
トンネルをくぐってこちらに向かってくるたいちゃん、すごく楽しそうです! 恐竜のしっぽのトンネルもフォトスポットにぴったり。
公園内の遊具にはまだまだ種類があります。滑り台もいくつかあり、子どもの身体能力や興味に合わせて選べます。
大山滑り台では、山の上まで階段を使って登ることもできますし、タイヤのつたを伝って登ることもできます。
たいちゃんにとってはちょっとチャレンジな大きさの滑り台でしたが、お父さんと一緒なら安心! とっても楽しそうにしていました。
一般的な滑り台とは違って、横に並べば同時に何人かで滑れるので、お友達や兄弟と一緒に遊ぶと盛り上がりそうです。
タイヤ公園は本当にタイヤだらけの公園ということがわかりました! また、ユニークな見た目だけではなく、タイヤを活用したさまざまな遊具でおもいっきり身体を動かせることも特徴です。
タイヤだけではなく、公園内にはベンチや飲料の自動販売機、水飲み場やお手洗いもあるので、暑い時期でも休憩しながら快適に利用できそうです。
所在地:東京都大田区西六郷1-6-1
アクセス:京急線「雑色」駅から徒歩約10分
https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/nishirokugou.html
タイヤ公園から徒歩5分ほどの「仲六郷一丁目」からバスに乗り「萩中公園前」で下車すると現れたのが、「萩中公園(はぎなかこうえん)」。とっても広い公園で、この公園の中に「ガラクタ公園」があるそうです。
カラフルな遊具が並ぶポップな遊び場に、大人でも「かわいい!」と心躍りました。
鮮やかなグリーンの地面は少し柔らかくできていて、転んでもケガしにくそう。
タイヤ公園から移動している間に、太陽が高いところにのぼっていきました。それでも、公園内はところどころに木陰があり、涼みながら遊ぶことで十分に快適に過ごせました。
お花や芋虫などキャッチーなモチーフの遊具は、子どもが遊ぶとかわいくてたまらない!
たいちゃんのお母さんによると「2歳の子どもが遊ぶにはちょうどいい遊具が揃っていて嬉しい」とのことでした。
好奇心にまかせて、どんどんいろんな遊具で遊ぶたいちゃん。積極的に動き回る姿が、本当に楽しそう!
萩中公園内をさらに奥に進むと、電車や機関車、飛行機などの乗り物が何台も並んでいる、乗り物好きさんにはたまらないスペースが!! ここが今回の目的だった「ガラクタ公園」です。
タイヤ公園のルーツともなった公園で、ここに古タイヤの遊具を設置した際に子どもたちから大好評だったことからタイヤ公園ができたのだとか。
ガラクタ公園に一歩踏み入れると、乗り物好きたいちゃんのアンテナが反応! ワクワクした表情で、まずはバスのほうへ向かっていきました。
ほとんどの乗り物の横に階段が設置してあり、車内に乗り込むことができます。こんなぜいたくな遊び場はなかなかありません。
2024年12月まで、都電荒川線の主力車両として走行していたという電車がありました。
たいちゃんが乗車します!
操縦席に座ることもでき、子どもだけではなく大人までワクワクしてしまいそうな、本格的な操作ボタンの作りや車内のレトロ感を堪能することができます。
遊具として遊べる乗り物もあり、女の子も男の子も一緒に楽しめます。公園としての役割を果たしつつ、博物館のような情報に触れられるちょっと珍しい公園だと思いました。
萩中公園内を移動していると、自転車のサーキットを発見!
子どもの身体の大きさに合わせて三輪車や自転車を無料で借りられるとのことで、たいちゃんもチャレンジしてみることに。
このサーキットのよさは、信号や一時停止線が設置されていて、遊びながら交通ルールを学べるところです。しっかり一時停止するたいちゃんの後ろ姿が、どこか誇らしげでした。
サーキットの内側には椅子があり、子どもを見守りながらちょっとした休憩も可能。
また、一部の椅子には手遊びや絵描き歌のアイデアが描いてあるため、自転車以外の遊びもできます。
サーキットの外側には、ベンチと自動販売機もあり、自転車乗りをがんばったあとの水分補給をしっかり落ち着いてすることができました。
公園内には、大きな「HAGINAKA PARK」の文字のオブジェが。親子やお友達同士で記念写真を撮っている人たちが多く見受けられました。
萩中公園にはかわいい遊具がたくさんあり、宝物のようなキラキラした思い出が作れるところが魅力です!
所在地:東京都大田区萩中3-26-46
アクセス:京急線「大鳥居」駅から徒歩約6分
https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/haginaka.html
大田区の有名な公園2ヶ所を訪れてみると、子ども連れだからこそ楽しめるスポットがあるというこれまで知らなかった大田区の魅力を見つけることができました。
タイヤ公園は雑色商店街を抜けたところにあり、商店街で食べ歩きも楽しんだりおやつを購入して公園へ向かったりする雑色満喫ルートも叶えられそうです。
雑色商店街については「昭和にタイムスリップ!? レトロな雑色商店街でのんびり食べ歩き」の記事もご覧ください。
ガラクタ公園は大鳥居駅前の大きな交差点を渡って裏道に入るとすぐの場所にあるため、近隣の方だけではなく電車でわざわざ訪れる人にとっても好アクセスで便利です。
「せっかく公園に行くなら、大人だって遊びたい!」と思う人は、タイヤ公園、ガラクタ公園で、子どもと一緒にちょっと珍しい景観や遊具を満喫してみてはいかがでしょうか。
本記事のライター:岩井なな
プロフィール:
大学時代にオーストラリア、アメリカ、フランス、タイへの一人旅を経験。新しいもの、歴史を感じるものに関わらず、美しい建築に目がない。そのため、休日にはオシャレホテル宿泊、美術館や図書館巡りをして過ごしている。
現在は、東京都と富山県の2拠点生活を送る取材・インタビューライターとして、旅メディア・地域情報メディアを中心に活動。可愛いキャラクターが大好きで、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」がお気に入り。