羽田クロノゲート物流ツアー

日本最大の宅配便ターミナルに潜入しよう
日本の技術力は半世紀前から世界的に認められていますが、電子機器や自動車だけでなく、日本には一流の物流があることをご存じでしょうか？ヤマト運輸は、日本全国に即日または翌日に配達する宅急便サービスで、宅配業界を圧倒的に牽引しています。日本最大の総合物流ターミナルである羽田クロノゲートでは、最先端の荷物輸送技術を間近で見ることができます！

1919年に創業したヤマトは、1976年にドア・ツー・ドアの配送サービスを開始しました。現在では、日本全国、アジア全域、欧米の多くの地域をカバーするさまざまな配送サービスを提供しています。現在はヤマトグループとして、他のサービスも提供していますが、やはり宅配便がビジネスの中心です。クロネコが子猫を抱いているというコーポレートロゴは、日本全国の車両や6万人のドライバーのユニフォームにも見られます。また、クロネコはヤマトの代名詞でもあるのです。

ヤマトは、未来に向けて宅配サービスをリードしてゆくべく、2013年に東京・羽田空港の隣に巨大な「羽田クロノゲート」を建設しました。本館は7階建てで、総面積は約20万平方メートルにも及びます！

羽田クロノゲートでは、幅広い年齢層のお客様を対象に、親しみやすい形式で、ヤマトの社員による90分間の無料ツアーを実施しています。日本語を話せない方のためにも、英語と中国語の音声ガイド、字幕、案内板を用意しています。ツアーの序盤では、ヤマトの背景やサービスを理解していただくための短い情報ビデオをご覧いただきます。また、最新鋭の物流機器や技術を間近で見ることができるのも魅力です。

注目は、クロスベルト式の自動仕分けシステム。全長1070メートル、1336枚のプレートを時速6マイルで動かし、1時間に最大4万8,000個の荷物を人手を介さずに仕分けすることができます！ベルトコンベアの上を疾走する小包は、合流したり分裂したり、速度を自動的に調整しながら、100以上のトラック用のローディングドックへの適切な経路を見つけて、安全かつ正確に通過することができます。

また、このツアーでは、自動仕分けシステムの中央制御室にも立ち入ることができます。この部屋に入ることはできませんが、大きな窓から、たった一人の技術者がコンピュータをクリックするだけでシステム全体を制御している様子を見ることができます。壁を埋め尽くす膨大な数のモニターを見るだけで、そこで起こっていることの規模の大きさと複雑さが実感できますよ。このコントロールルームは、環境に優しく、温室効果ガス排出量ゼロを実現させた物流ビルの頭脳とも呼べる場所なのです。

このビルの最上階は見学できませんが、映像やプロジェクションマッピングでそれぞれの役割や機能を紹介しています。ここでは、手術器具のレンタル、家電製品の修理、パソコンの校正など、付加価値の高いサービスを提供することで、物流を改革してきたことが紹介されており、速達業者としては思いもよらないような、驚くべきサービスの数々が提供されています。

ツアーの最後には、ツアー参加者が実際に体験出来る特別な仕分けシステムにより、来場者全員に無料で配布されるお土産があります。

羽田クロノゲートは、地域との共生を目指すヤマトの理念に基づき、「地域貢献エリア」を併設した敷地内にあります。見学後には、木々や小さな公園、野外劇場、居心地の良いパン屋さん、多目的ホール、そして保育園などがあるこのエリアを散策することができます。すべての施設は一般のお客様にも公開されています。

日本の大手企業のチーフオペレーションセンターのツアーは、どの年代の方にも楽しんでいただける内容になっています。私たちの日常生活は、まさに消費財の移動のおかげで簡略化されているのです… クロネコの母猫が子猫をくわえ、そのお陰で子猫も移動できるように。こうした我々の生活の簡略化について、きっとこのツアーを通してさらに興味が湧いてくるはずです。

予約方法
このツアーは無料で、日本語でのオンライン予約が可能ですが、英語・中国語での予約や20名以上のグループでの予約は、電話（03-6756-7180）で行う必要がありますので、ご了承くださいませ。事前のご予約なしでの参加も可能ですが、スペースに限りがありますのでご予約をお勧めいたします。定休日：月曜、お盆、年末年始