町工場とクリエイターをつなぐ
【おおた技めぐり・波田野 哲二さん(ハタノ製作所)】

大田区の現役職人がガイドのもと、町工場の技術をめぐる「おおた技めぐり」。
企画者であり溶接職人としてご活躍されている波田野さんに、企画の魅力を語っていただきました!

現役職人が、クリエイティブな工場をご案内するツアーです!

早速ですが、企画の概要を教えていただけますか?

―大田区の現役職人が、クリエイティブなモノづくりに積極的な工場をご案内するツアーです。
町工場と協力したものづくりに興味のある方に楽しんでいただける内容になっているのではないかと思います。
大田区で働く現役バリバリの工場職人がガイドとなり、現場の生の声をお届けします。

面白そうです!ツアーの詳細をもう少し詳しく教えていただけますか?

―はい。企画の冒頭で、参加者の方には穴の空いたステンレスのカードをお渡しします。数社の工場を巡るのですが、その先々でサンプルピースを集めて穴にはめこみ、大田区のものづくり技術をいつでも思い出せるカードを作成していきます。

企画の中でこだわった点はありますか?

―サンプルをはめるカードのサイズにはこだわりました。名刺サイズの小さなものにしてあるので、持ち運んだり、机の上においておいたり…ふとした瞬間に眺めていただき、インスピレーションの源にしてもらえたら嬉しいです。

ツアーで参加者に配布するコレクションプレート

「チーム仲間まわし」で新たなものづくりの可能性を探る

モノづくりのリアルな側面も見ることができそうですね。このツアーを企画したきっかけを教えて下さい。

―おおたオープンファクトリーにはこれまでも参加してきたのですが、今回は新たな挑戦としてクリエイターの方に焦点を当てています。新たなものづくりの可能性を町工場、クリエイター双方に感じてもらいたいと思い企画しました。都心に近いという地の利、新たな取り組みに積極的な工場もたくさんあるということをアピールし、若い方にも発信できればと思っています。

チーム仲間まわし会議のようす。職人とクリエイターが集まり熱い議論が交わされている

アットホームな食堂がお気に入り

大田区でお気に入りの場所、おすすめの場所はありますか?

ー私の職場である京浜島に「京浜ショッピング」という食堂があるんですが、アットホームな雰囲気で気に入っています。
「てんぷら蕎麦ミニカレーセット」はよく頼むので、お店の方にはいつもの、で通じるんです。(笑)

最後に、この記事を読んでくださった方へメッセージをお願いします。

―町工場というと、専門的で取っ付きづらいイメージがあるかもしれません。
大田区にも話しかけやすい工場職人はいますので、見かけたら気軽に話しかけてくださいね!

にこやかにインタビューに答える波田野さん

聞き手:手代木 茜
編 集:平野 里穂
取材日:2021年10月17日

おおた技めぐりへ戻る