ーー武蔵新田・下丸子の街で暮らし始めたきっかけは何ですか？

元々は蒲田に住んでいたのですが、人通りが多くて少し苦手に感じていたため、更新のタイミングで、良い場所が無いか不動産屋さんに聞いてみました。
その不動産屋さんから千鳥と下丸子の物件を紹介してもらって、実際に内見した時に、商店街から少し離れると住宅街があり便利だし静かでいいなと思い、下丸子の方に住むことを決めました。
下丸子には１０年近く住み続けていて、この地域が気に入っているので、住み替えのときには下丸子からほど近い千鳥に移り住んでいます。この町では商店街で飲食することから地域活動への繋がりが出てきたり、人との付き合いも広がったりと、離れがたい気持ちになっています。

ーー暮らす中で感じる、この街の好きなところについてお聞かせください。

知り合いの方がどんどん増えていく感じが好きです。地域で繋がる方に年上の方が多いのも関係があると思うのですが、道端で知り合いの方にばったり会ってお喋りしていると、その方のお友達が更に偶然通って、一緒にお喋りをして…という形で地域での顔見知りが増えていく楽しみや心強さがあります。

ーーこの街の好きな場所・景色についてお聞かせください。

ーーこの街のお気に入りスポット（お店も含む）についてお聞かせください。

下丸子児童遊園

商店街の中にある公園で地元の方はタコ公園って呼んでいて、可愛い真っ赤なタコのオブジェが目印。昼間は子どもたちが遊ぶ元気な声が聞こえてきます。防災ベンチもあってもしもの備えがされているし、区画整理完成の記念碑とかもあります。

白鶴

武蔵新田駅近くに本店と駅前店を構える白鶴さんの発祥の地と聞きました。こちらは焼鳥テイクアウトが専門で、夕方になると看板の灯りがつき扉が開いて大将が焼鳥を焼き始めると美味しい香りが漂います。1本90円と良心的な値段で、家族で食べるのか大量買いのお客さんも多いです。

ーーこの街で暮らす中で、モノづくりや工場とはどのような関わりがありますか？

おおたオープンファクトリーやくりらぼ多摩川に関わる前までは、お家の近くに数多くの工場があるって気付かなくて、それくらい機械の音や振動などに配慮されてお仕事されているんだなと思いました。

色んな工場があることに気付いてからは周りをよく見ながら歩くようになって、この漢字はネジって意味だな、バネって意味だなとか、看板を見ながら楽しんだりすることが増えました。

居酒屋さんに行くと、工場で一仕事終えた職人たちのモノづくりの技術の話からボヤキまでいろいろと聞けるのが最近の楽しみかもしれないです。くりらぼ多摩川に関わるようになって、お店で知り合った工場の方から、“ここにいるの？何やってんの？”と話しかけられることもあり、そこから話が弾んで、どんな技術でどんなモノを作っているのかちょっとだけ深掘りしたお話を聞けたりします。私自身も手作業で作品作りをするので、いろいろと勉強になります。

ーー最後に、これは工場と住宅のある街ならでは、と感じた光景についてお聞かせください

工場の作業着姿の方をまちなかで多く見かけます。

取引のある工場同士の距離が近いからか、ガラガラと納品物を台車に載せて歩いていたり、自転車に納品物を詰め込んで走っている光景もよく見かけます。

あと、ランチはどこのお店に入っても凄い量で出てくるのは、工場で働く人がいっぱい食べるからなのかな？と思っています。安くてボリュームがあり、皆さんの食べっぷりを見ていると爽快です。

居酒屋さんや道端でも、暮らしの色んな場面で工場や地域の方との繋がりが生まれていく街…素敵なお話、興味深く聞かせて頂きました！（聞き手：中西 豊）